いまや会話の中に自然に溶け込んでいる短縮言葉。

世代や地方によってもいろいろでしょうが、
パソコンを 『パーソナルコンピューター』、
エアコンを 『エアコンディショナー』 ってわざわざ言う人はいませんし、

地デジは地デジ、
イケメンはイケメンで十分意味は伝わります。

ローカルなところで、
みよし市にあるジャスコのことを 『みよジャ』、
豊田市にあるジャスコのことを 『とよジャ』って
最初人から聞いたときは驚きましたが、
人間って慣れる動物ですねー
今では違和感無く自然に会話で使ってます


古代の短縮文といえば、
天正3年（1575年）の長篠の戦いの陣中（戦場）から
本多重次が妻に宛てた、日本一短い手紙として

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」

が有名ですが、

「一筆啓上」は、文章の書き出しの言葉、

「火の用心」は、当時は木造の家であるため、火の元には気をつけて、

「お仙泣かすな」は、大切な息子（お仙）を泣かすなよ、しっかり教育しなさい、

「馬肥やせ」は、戦が多かった戦国時代に馬は欠く事ができないので大事に世話してくれって。


短い文章の中にも、愛らしきものを感じますが、

現代ならきっとメール、
しかも、

　『亭主なんて元気で留守がいいしー
　　っていうかそんなこというなら自分でやってよって感じ。
　　私だって忙しいんだから・・・ 』

って返信がありそうですが



あ、

なんだか長い前置き・・・
今日のお題はクルマの短縮語でしたね


改めて書き出すと、
車名グレードなどの省略、けっこうあります。

セドグロ・・・　セドリック＆グロリア
ランエボ・・・　ランサーエボリューション
ゼロクラ・・・　ゼロクラウン（１２代目クラウンの通称）
クロハリ・・・　黒いハリアー

このあたりは聞き慣れましたが、


ノアボク・・・　ノア＆ヴォクシー

これは最近聞いて驚いたところ。
そことそこ、ひっつけるんだーって感想。


そして、

知る人ぞ知る、彼（ケン）と彼女（メリー）のスカイライン。

ケンとメリーのCMは、
現代のような、車、燃費、エコ、環境を前面に出すCMとは大きく異なり、
二人の男女が楽しそうに会話をし、
その合間に車（スカイライン）が出てくる、
元祖デートカーとも言える、今でこそ斬新なＣＭだったそうです。

もちろんその宣伝効果は絶大で、
販売台数も記録的だったとか・・・

で、ケンとメリーのスカイライン・・・　ケンメリ



時代を感じさせますね。